群馬県赤城山の山麓の「清山窯」の登窯で焼締めた
独特で味わい深いものです。
■登窯とは■
燃料は薪です。薪はエネルギーの多い赤松を使います。
焼成には五日ほどかけ大量の薪を使用し焼き続けます。
部屋が1番・2番・3番と別れていて、
部屋によっても置く場所によっても様々に窯変します。
■無釉なのに味わいが出る理由■
釉薬の使用しないものを焼締め陶といいます。
通常の焼きでは土だけ焼いても窯変はしません。
窯変がおきる秘密は薪にあります。
薪の成分は、炭素・水分・油分・少量のミネラルです。
燃やすと灰が残ります。この灰がミネラルで珪酸分や酸化金属等が含まれています。
これは釉薬の成分と部分的に同じ物です。
薪を燃やすと炎といっしょに灰も飛んで作品につきます。
灰と土が反応して釉薬に似た被膜を作ります。これが窯変になります。
ミネラルを含んだ生きた炎で焼くからこそ独特の味わいの作品ができるのです。